2022/01/05
〈いつも当店を支えて下さる地域の皆様、お客様、子どもたちへ〉
皆様、明けましておめでとうございます。
おかげ様で今年も無事新年を迎えることができました。
まだ到らない部分も多い当店を日頃より支えてくださる皆様のおかげです。
嬉しいお声をかけて下さったり、体を気遣って下さるお客様、元気の出るお手紙や笑顔をくれる子どもたち…
これからも、さらにその期待に応え、人に夢を与えられる様な店にしていきたい、と思っております。
しかし、昨今の情勢は「パン屋さん」においても厳しいものであり、ただ前を向いて頑張るだけでは難しいのが現状です。
コロナ禍での衛生コストの上昇、小麦の大幅値上げ、卵、乳製品、ナッツ類の値上げ、エネルギーコストの上昇、ここ数年の賃上げ、税上げ等、正直、個人店にとっては家族の生活水準に影響が出てしまう程深刻な状況です。
幸い、当店は地域の皆様、スタッフ、また自身の努力により、毎年過去最高益、昇給が出来ている状態ですが、その影には長時間労働や精神的負担が大きいのも解消できない問題となっており、従業員のプライベートや自身の体にも悪い影響が出てしまっています。
私は、仕事をする上でお客様、子どもたち、スタッフ、そして自分自身にとって良い影響を継続的に与えられる形を作りたい為、今のがむしゃらに頑張り、売上げはあるものの、どこかに無理が出る形を改善したいと思っております。
長く、先の事を考え、自分が地域の皆様においしいパンを焼き続けられるよう、自分やスタッフが家族と過ごす時間をもう少しだけでも増やせるよう、そして「パン屋さん」という職業を次の世代が目指せるものとして残せるよう、チャレンジしたいと思っております。
上手くいくまでは、地域の皆様や従業員、家族には不便や負担をかけることもあるかもしれませんが、必ず良い店にし、街をより良くし、次の世代・子どもたちにとって良い将来を作ります。
どうか今後とも当店への応援・お力添えを頂けますと幸いです。
私一人では出来ませんが、自分が一番努力をし、周りの力を借りて、必ず良い店を作り、街と子どもたちへ良い影響を与え、「くずは」と「パン屋さん」をもっと素晴らしいものへと成長させていきます。
…最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
皆様への感謝をエネルギーに変えて、難しい時代に大切なものを残せるよう、「パン職人」として胸を張れる仕事をします。
Boulangerie cocoro 岡本晃知